ABOUT EGOMAえごまについて

えごまにふくまれる成分

血液サラサラ・生活習慣の
予防・アレルギー体質の改善に!

えごま(荏胡麻)はゴマではなくシソ科に属する植物です。
人間が生きていく上で欠かせない油(必須脂肪酸)
α―リノレン酸が多く含まれています。
体内で作る原料となるのが必須脂肪酸で、えごまは
「畑の青魚」と呼ばれています。

えごまの葉

ロスマリン酸(ロズマリン酸)は、ポリフェノール成分のひとつで、ローズマリーやシソ科の植物に多く含まれています。このロスマリン酸には、強力な抗酸化力があり、そのため、ロスマリン酸が持つ抗酸化作用を利用し、肌を保護する目的の化粧品もあるほどです。ロスマリン酸を含有するシソからの抽出物にはアレルギーを抑える効果があるとされ、花粉症対策に有効とされています。 β-カロテンは体内でビタミンAに変化してビタミンAの働きをします。ビタミンAは目の網膜や口、鼻などの粘膜、肌、髪、爪などの機能を保つ成分です。 目が疲れる方、風邪をひきやすい方、美容が気になる方に重要なビタミンです。また、ビタミンAとしてだけでなく、抗酸化物質としても重要な成分で、身体が酸化されるのを防ぎ、生活習慣病の予防にもなります。

えごまの葉 写真01

えごま油・えごま種子

α-リノレン酸含有量が多くEPA/DHAが悪玉コレステロール値を低下、生活習慣病の予防や脳の活性、細胞膜の栄養になるといわれています。

1日に小さじ一杯のえごま油

「えごまをもっと食卓に。」をフレーズに、継続的にえごま油を摂取し美容と健康にこれからのライフスタイルを変えていきましょう。

えごま油 えごま種子 写真01
オメガ3脂肪酸 説明図

「厚生労働省が策定する「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、オメガ3脂肪酸を1日あたら1.6g 〜 2.2g(成人)摂取するように、目安量が認定されています。

年 齢 目安量
男 性 女 性
18 〜 49歳 2.0 g 1.6 g
50 〜 64歳 2.2 g 1.9 g
65 〜 74歳 2.2 g 2.0 g
75歳以上 2.1 g 1.8 g

n-3系脂肪酸の食事摂取基準( g / 日 )

オメガ3脂肪酸の
摂取目安量

オメガ3脂肪酸 イラスト

1.6 〜 2.2 g / 日

えごま油相当量
2.7 〜 4.0 g

えごまオイル イラスト

約小さじ1杯
( 6 〜 9分目 ) / 日

アジ約3匹分

魚 イラスト

※ アジ生1匹120gとする
可食部54g1匹に含まれる
オメガ3脂肪酸量は0.567g

(参考:文部科学省「日本食品標準成分
2015年版(七訂)脂肪酸成分表編」)

えごまの歴史

縄文人の巧みなえごま利用
えごまと出会ったことで、灯りや
強い火力の利用が可能に

えごまの原産地はインド高地やネパール、中国雲南省の高地とされており、紀元前一万年以上も前には、既に東南アジアに広く分布していたと推定されています。大陸からいろんなものが伝わってきたように、えごまも中国から韓国を経由するか、あるいは直接中国から日本に入ったといわれています。おそらく渡来人がこの種を持って、丸木舟などに乗って日本海を渡ってきたのでしょう。

縄文遺跡(福井の鳥浜遺跡・青森の三内丸山遺跡など)ではえごまの種実や根茎が数多く見つかっており、1万年~5500年前の縄文時代には、既に栽培されていた痕跡が国内で何か所か見られます。えごまは非常に生命力が強く、山間地や痩せた土地でも良く育ち、乾燥や湿気にも左右されにくい植物で、ある程度の気温があれば育てやすい植物であるため、当時の縄文人は、古代的な焼畑農法やあるいは住まいの傍らで栽培をしていたと思われます。
鳥浜遺跡では、土器などに焦げた痕跡があり、すでにえごまを油として利用する方法が発見されていたと思われます。当時は搾油技術はなかったでしょうから、おそらく粒を叩いて砕き、粒ごと利用していたのでしょう。また、麻と一緒にえごまの種が見られることから、乾燥した麻の繊維を芯材にして火を灯していたのではと想像され、縄文人の知恵や工夫が感じられます。
えごまと出会ったことで、灯りや強い火力の利用が可能になり、大幅な生活の進歩があったと思われます。日本におけるえごまの伝来は、地域的には東日本が中心で、北陸の沿岸部に流れ着いた渡来人が、徐々に内陸部や太平洋側に移り住んでいったようです。今でもえごまの栽培が多い場所(福島県や山形県、宮城県など)が当時(縄文時代から奈良・平安時代)も栽培の中心地であったと思われます。

暮らしを支えたえごま油
鎌倉時代から江戸時代に需要が
増加、仏教の広がりとともに

平安時代初期に、山城国(京都)の大山崎神宮宮司が、えごまから油を絞ったと記された文書があるように、この時代から本格的にえごまから油を絞るようになったといわれます。戦国時代に美濃の斎藤道三が油売りで財をなして一国の城主になったことは有名ですが、この油はえごまの油だったといいます。
鎌倉時代から江戸時代には、えごま油の需要が一気に増加しており、日本全国に広がってきたのもこのころでしょう。
また、えごま油は灯明や護摩供養などに使われていたので、日本に伝来した仏教が、平安時代から全国にその信仰が広まったことと関連して、えごまの油の需要が全国に広まったともいえます。
真言宗や天台宗の古刹の周りには、えごまの油をお供えするために、付近の民がえごま栽培を行なっていた形跡が多く残っており、また中国や韓国には見られない油の利用方法(傘や雨合羽などの防水塗布剤、さらに建築家具の塗装、また現代にも続いている伝統食に見られるような料理方法)が、この時代に始まっています。

縄忘れ去られたえごま、
現代によみがえる
健康食品・機能性食品としての
リバイバル

実をしぼってとった油は、昔は食用だけでなく灯りの燃料や傘・雨具などの防水塗料としても広く利用されました。この油にはα-リノレン酸という成分が多く含まれており、この成分をとっていると、血液をサラサラにしたりアレルギー反応を起こりにくくしたり、ガンの発生や転移を抑えるなど、現代病の多くに効果が期待されています。大豆やコーン、菜種ほどには大量生産されていないのでまだ割高ですが、大事に使えばちょっと油をとりすぎの現代の食生活の見直しにもなるかもしれません。

えごま 畑
えごま 畑
えごま 畑